鴉 @Kyoto-Higashiyama

田畑裕哉 on 2017/07/27. Tags: ,

鴨川沿いのカラスは、
この至近距離でも堂々たるものでした。
近くで撮っているこちらがオドオドしていました。

カラスと言えば、大学時代に取り組んだ
三好達治の「鴉」を思い出します。

風の早い曇り空に太陽のありかも解らない日の、
人けない一すぢの道の上に
私は涯しない野原をさまようていた。

風は四方の地平から私を呼び、
私の袖を捉へ裾をめぐり、
そしてまたその荒まじい叫び声を
どこかへ消してしまう。

この奇妙なファンタジーというか、
ただ不安感だけは伝わるこの書き出しで始まる詩の、
この世界観をどう言葉だけで伝えるかという
難題について、
松永光紗先生に鍛えていただきました。

今となっては懐かしい思い出になってしまっていますが、
音楽に携わりながらも
言葉にこだわりを持つ仕事に就いている今、
このときの経験を少しばかりは
糧にできている気がします。


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